ある殺し屋 大映/82分★★★ 1967年(昭42)4月29日公開<カラー・ワイド> |
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脚本 | 増村保造 石松愛弘 |
監督 | 森一生 | |||
撮影 | 宮川一夫 | 音楽 | 鏑木創 | |||
原作-藤原審爾 出演-市川雷蔵・野川由美子・成田三樹夫・小池朝雄・渚まゆみ・千波丈太郎・小林幸子・伊達三郎 |
藤原審爾の原作「前夜」の映画化。併映は勝新主演「にせ刑事」。大映の二枚看板役者のシリーズ物ではない新境地を狙った番線だったのだろう。その後本作のみは続編が作られる結果となった。 かなり以前に見たときはたいそう面白かったのだが、今回はいま一つの印象。空港の離発着のシーンや、歩道橋上の信号の色代わりなど宮川一夫のカメラマンとしての腕が一つの見所となっている。 しかし物語は、例えばアラン・ドロン主演のフランス映画「サムライ」「仁義」などと比べても、ストイックさはなく、相変わらずの水商売女とヤクザ絡みでの通俗映画の粋を出てはいない印象。 雷蔵が殺し屋になった経緯を特攻隊写真一枚では説明不足では。また拾った野川を店で雇うのも?。出ていった小林幸子には何のフォローもしない。そもそも殺し屋は、普段は身を隠して生活しているのでは?。雷蔵が料亭を営む意味も物語に関係していなくて、よくわからない。 最後に調べてみると、メルビルの「サムライ」は日本公開1968年6月となっている。てっきり「サムライ」「仁義」の影響だと思っていたが、この「ある殺し屋」の方が先だった。もしかしたメルビルが真似したのか? |
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