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眠狂四郎無頼剣
大映/79分★★
1966年(昭41)11月9日公開<カラー・ワイド>
脚本 伊藤大輔 監督 三隅研次
撮影 牧浦地志 音楽 伊福部昭
原作-柴田錬三郎
出演-市川雷蔵・天知茂・藤村志保・工藤堅太郎・島田竜三・遠藤辰雄・香川良介・三本木賀代
あらすじ(MovieWalker)
柴田錬三郎原作「眠狂四郎」シリーズの第8作。勝新の「兵隊やくざ大脱走」との併映。

脚本が時代劇映画の巨匠、伊藤大輔なので期待したがいま一つの出来。物語がかなり難しい。歴史に疎い者にとっては「大塩平八郎の乱」は聞いたことはあるが内容は全く知らないのでよく分からない。

天知茂は何を憤っているのか?燃やす時に黒煙が出ない油の製造方法を開発したが、それを江戸の油屋が勝手に横取りしたからか?セリフでは説明しているようだが、絵面が無いので教養のない自分にとっては理解できなかった。また同じように藤村志保の役柄も、雷蔵に川のほとりで自ら長セリフで語っていたが、これもよく分からなかった。

伊藤大輔は無声映画出身なのだが、後年はインテリ資質が出てきたのか映画的な脚本は書かなくなったのか。「悪名幟」も「泥棒番付」も、この作品もつまらない。

天知茂のキャラも筋が通っていない。貧民救済のために百万両せしめると言っておきながら、江戸の町を焼き払う気らしいし、ラストの縁もゆかりもない「かくれんぼ」した子供に対しての愛情のかけ方など、てんでバラバラだ。

また今回は雷蔵の出番が少ない。世を疎んだニヒリズムからは遠い。罪のない人達が住む江戸の街を焼き払う行為に対しての義憤に燃えるのは、眠狂四郎には似合わない。

「焼ければ焼けたまでよ」
それが狂四郎ではないのだろうか。




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