大殺陣 雄呂血 大映/87分★★ 1966年(昭41)7月2日公開<モノクロ・ワイド> |
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脚本 | 星川清司 中村努 |
監督 | 田中徳三 | |||
撮影 | 牧浦地志 | 音楽 | 伊福部昭 | |||
原作-寿々喜多呂九平 出演-市川雷蔵・八千草薫・中谷一郎・内藤武敏・内田朝雄・藤岡琢也・五味龍太郎・藤村志保・加藤嘉・吉田義夫・荒木忍 |
大正13年公開の二川文太郎監督「雄呂血」のリメイク作品。 なかなかの力作だが構成のツメが甘く傑作にはなり得なかった残念な作品。 お家を守るために雷蔵に罪を被せ、一年後の約束で出向いたら裏切られた。雷蔵は両家の武士や代官所からも追われ、最後は大殺陣となる。 真っ正直に生き延びた雷蔵が、世を恨み、堕落していく過程がどうにも納得できない。説得力がない。その姿は、単にニヒリズムの極地である眠狂四郎に見えてしまう。 八千草薫が娼婦まで堕ちるその姿も説得力がない。二人が再会して、大殺陣が始まり、雷蔵は傷も負わず生き延びて、八千草と対峙して終わる中途半端なラストも、納得できない。 伊藤大輔監督なら、圧倒的な大悲劇として昇華させて終わらすだろう。傑作になり得たのに、残念な作品だ。 |
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