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座頭市あばれ火祭り
大映/96分★★★
1970年(昭45)8月12日公開<カラー・ワイド>
脚本 山田隆之
勝新太郎
監督 三隅研次
撮影 宮川一夫 音楽 冨田勲
出演-勝新太郎・森雅之・大原麗子・仲代達矢・ピーター・吉行和子・西村晃・金田龍之介・田中邦衛
あらすじ(MovieWalker)
「座頭市」シリーズ第21作。前作「座頭市と用心棒」から7ヶ月後の公開。前作と同じ勝プロ製作で大映配給。脚本に勝新がくけじっとされている。

かなりの制作費を費やしたのが画面から伝わってくる。街道を行く旅人たちのエキストラの数が、それまでのシリーズ作品と比べて段違いに多い。勝新はそれまでの大映製作での不満があったのだろう、自身のプロダクション製作では、ふんだんにお金を使って、画面を豊かにしようとしているようだ。

今回は敵役が仲代達矢。相手役が大原麗子。悪親分が森雅之の豪華メンバー。森雅之の義眼を入れた熱演は見ものだが、他の二人は今ひとつ。

見せ場は多い。最初の妾オークションはなべおさみの口上が面白く、吉行和子も適役。冨田勲のシンセの音楽が良い。市の、音を頼りに街道を歩くシーン。宮川一夫の丁寧な撮影と、冨田勲のシンセの音楽が効果的に使われている。発案者は新しもの好きらしい勝新だろう。ラストの市が火炙りにされるセットも印象的だ。私は10代の頃テレビで見たこのシーンを、今回再見して思い出した。

またピーターが、イナセでヤクザな若者を好演している。表情が良い。この起用も勝新の発案だろう。ゲスト出演の正司敏江・玲司のコミカル演技も口直し的に最良だ。

しかし構成は弱い。市が吉行和子を助ける動機が不明。市も抱きたかったのだろうか。また吉行の夫である仲代が、一夜を共にしたと勘違いして市を付け狙うのが強引過ぎる。さらに悪女である大原が、最後には市をかばう役目となるが、その変心が弱い。なのでラストの引き止めも印象薄い。

少々辛口に過ぎたかもしれない。娯楽映画としては及第点だろう。




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