座頭市の歌が聞こえる 大映/82分★★★ 1966年(昭41)5月3日公開<カラー・ワイド> |
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脚本 | 高岩肇 | 監督 | 田中徳三 | |||
撮影 | 宮川一夫 | 音楽 | 伊福部昭 | |||
原作-子母澤寛 出演-勝新太郎・小川真由美・天知茂・浜村純・佐藤慶・吉川満子・伊達三郎 |
「座頭市」シリーズ第13作。 脚本はシリーズ初の高岩肇。天知茂が第1作以来の出演。監督田中徳三、撮影宮川一夫の黄金コンビ。 流石に13作目となるとネタも尽きてきた感は否めない。タイトル前に市の居合抜きを披露、斬られて虫の息の男から名前を知らされて、今回の関わり合いが始まっていく。 小川真由美がとても素晴らしい。市に惚れた腫れたのシーンが見たかった。元の旦那が天知茂。女郎になった小川に手をついて戻ってきて欲しいと頼み込む。今回の市の相手役としては軟弱に見える。 ラスト、橋上での太鼓合戦と川沿いでの決闘は見ごたえある。ローキー気味の画面が素晴らしい。しかしそれに続く市の斬り合いはつまらない。天地との勝敗はついているのだから。 目の見えない障害者である市が、悪者をたたっ斬る爽快感が「座頭市」の真骨頂なのだろう。決して負けることのないヒーローとなってしまった座頭市。 浜村純とのやり取りがもう少し深堀りしていれば、開き直って外道の道を行く市の姿に、感慨が生まれたのかもしれない。 |
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