★ | 駄作 | 途中でやめたくなる |
★★ | 凡作 | 興味あれば |
★★★ | 普通 | それなりの出来 |
★★★★ | 佳作 | かなり面白い |
★★★★★ | 傑作 | 超オススメ |
「痛快! 河内山宗俊」 TVシリーズ『痛快! 河内山宗俊』は、1975年10月6日から1976年3月29日までフジテレビ系列局で放送された 勝プロダクション製作のテレビ時代劇。全26話。放送時間は毎週月曜 21:00 - 21:55。 TVシリーズ『座頭市物語』で気を吐いた勝新太郎が、新たなる飛翔を目指して自ら率いる勝プロの製作で主演した作品。 前作「座頭市物語」終了から半年後に始まった、勝新主演の新シリーズ。 今回は「座頭市」とは違ってレギュラー出演者と共に続く連続物となっている。 「座頭市」シリーズと違って単独ではなく、グループの元締めとして活躍。 子分に火野正平とヒデ。ヒデは「ヒデとロザンナ」のヒデだが、挿入歌も唄っていてなかなか良い。 ただ愛人役としての草笛光子に色気がない。二人の仲がどうなろうとあまり歓心がない。大原麗子とかの方が良かったろう。 無頼の原田芳雄が良い。勝新以上の存在感が有る。その他に桃井かおり、大滝秀治、若山富三郎、山村聡が準レギュラー。 連続物としてのチームワークの面白さは有るが、「座頭市」のニヒルで厭世観漂う一匹狼の孤独感はない。 この後、再び「座頭市」シリーズが続いていくわけだが、やはり視聴者はそちらを求めていたのだろう。 レギュラー出演 草笛光子・火野正平・ヒデ・原田芳雄・桃井かおり 大滝秀治・山村聡・若山富三郎 Amazon Prime/時代劇専門チャンネルNET (ALL26エピソード) \550/月 |
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プロデューサー-西岡弘善・吉岡徹/美術-太田誠一/音楽-青山八郎/ナレーター-勝田久 | |||||||
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 撮影 | 共演者 | 星取表 | 寸評 |
1 | 一世一代の大芝居 | 直居欽哉 | 三隅研次 | 牧浦地志 | 小松方正、山村聡 名和宏、穂高稔 |
★★★ | 初回なので主な出演者の説明と、いくつもの伏線を貼った回となっている。桃井かおりは初々しいが、草笛光子(当時42歳)は勝新よりひとつ下だが色気なく、いまひとつの印象。山村聡はいつもの役どころで好演。 |
2 | ねり塀小路がひと肌脱いだ | 東條正年 | 工藤栄一 | 森田富士郎 | 小川知子、遠藤太津朗 江幡高志、成瀬正孝 |
★★★ | 女郎の小川知子を原田芳雄が助ける理由がラストに分かるのだが、その理由が純粋すぎて拍子抜け。それ以外は工藤栄一の演出も、森田富士郎の撮影も良く出来ている。 |
3 | ここ一番の大勝負 | 笠原和夫 | 黒田義之 | 森田富士郎 | 松山省二、草薙幸二郎 服部妙子、阿藤海 |
★★★★ | この回は原田芳雄が主人公のよう。松山省二が情けない武士を好演。何より笠原和夫の脚本が良く出来ている。 |
4 | 祭ばやしに男が賭けた | 野上龍雄 | 森一生 | 牧浦地志 | 大滝秀治、高品格、 小池朝雄、山村聡、小松方正 |
★★★★ | 野上龍雄の脚本が良い。大滝秀治が相変わらず素晴らしいが、最後まで描ききって欲しかった。 |
5 | 親孝行なさけのかけ橋 | 直居欽哉 中村努 |
三隅研次 | 森田富士郎 | 小峰千代子、常田富士男、 小林勝彦、五味龍太郎 |
★★★ | 母ものの人情譚。みんなが手助けして火野正平の母親をもてなす。つまらなくはないが物足りない回ではあった。 |
6 | 米が仇の八百八町 | 東條正年 | 太田昭和 | 牧浦地志 | 睦五郎、三条泰子 伊藤高、城所英夫 |
★★★ | 前回に続いての火野正平がらみ。少々食傷気味。話は面白い。三条泰子がいかにも、で好演。睦五郎の出番が少なくもったいない。 |
7 | 御祝儀放免 | 高橋二三 | 三隅研次 | 牧浦地志 | 若山富三郎、花沢徳衛、 須賀不二男鈴木瑞穂 |
★★★ | 牢の改築に絡む恩赦の話。大映映画によく出ていた須賀不二男を久しぶりに見た。若山富三郎と勝新の弾き語りはサービスカット。 |
8 | 三途の川は空っ風 | 直居欽哉 | 太田昭和 | 森田富士郎 | 大滝秀治、赤座美代子 戸浦六宏、潮建志 |
★★★★ | 第4話の大滝秀治が再登場。眉毛を剃って小悪人を熱演している。赤座美代子と原田芳雄の関係も渋い。ラストが哀切。 |
9 | 罠にはまった中仙道 | 星川清司 | 大洲斎 | 牧浦地志 | 大谷直子、河津清三郎 井上博一、八木喬 |
★★ | 構成が後説中心なので流れに乗れない。大谷直子の想い人は誰だったのか最後までよく分からない。やはり時系列は普通が良い。 |
10 | 鬼より怖い奴がいた | 岩元南 | 工藤栄一 | 森田富士郎 | 川地民夫、垂水悟郎 柴田美保子、樋浦勉 |
★★★ | 三度の大滝秀治。勝新はよほどのお気に入りのよう。今回は娘婿の川地民夫に魅力なく、勝新が擁護する理由が最後までわからない。 |
11 | 男が泣いたわらべ唄 | 桜井康浩 | 森一生 | 宮川一夫 | 富田仲次郎、剣持伴紀、 三浦リカ、金井大 |
★★★★ | 原田芳雄と薄命女児との交流がテーマ。宮川一夫の詩情豊かな絵柄と、子供好きな森一生監督らしい佳作。 |
12 | ぬれ手に油の三万両 | 中村努 | 黒田義之 | 牧浦地志 | 河原崎建三、赤塚真人 今井健二、池田駿介 |
★★ | 手篭めにされた桃井かおりが。河原崎建三を助ける意味がわからない。根本的に脚本に不備がある。 |
13 | 鯉が命の子守唄 | 中村努 | 太田昭和 | 牧浦地志 | 吉沢京子、山村聡 名和宏、牧冬吉 |
★★★ | この回は久しぶりに勝新が活躍する。山村聡が安定の演技。勧善懲悪の王道パターン。 |
14 | 鉄火肌一番まとい | 直居欽哉 | 黒田義之 | 牧浦地志 | 林与一、本阿弥周子 竜崎一郎、田口計 |
★★★★ | 火消し役の林与一が良い。江戸っ子気質の気っ風を軽々と演じている。今回は勝新が中心となる構成なので見どころ多い。 |
15 | 地獄に花をつみに行く | 田口耕三 | 勝新太郎 | 渡辺貢 | 緒形拳、村上冬樹 竹下景子、川口恒 |
★★★★★ | シリーズ初の勝新監督作。それまでのアクの強さはないが、面白い。ストーリーもよく緒形拳が好演。ラストも決まっている。初登場の撮影・渡辺貢も良い仕事をしている。 |
16 | 夜明けに消えた男星 | 田口耕三 | 安田公義 | 牧浦地志 | 石原裕次郎、須賀不二男 大滝秀治、小松方正 |
★★★★★ | 石原裕次郎が良い。小道具の印籠も面白い。前回に続いて構成もしっかりしていて、最後まで面白く観られる。 |
17 | 火と燃えよ恋のかよい路 | 尾中洋一 | 太田昭和 | 牧浦地志 | 宇津宮雅代、高橋長英 大滝秀治、江幡高志 |
★★★ | 前回に続いての大滝秀治が活躍。高橋長英と宇津宮雅代の恋の手助けを、勝新や原田と共に協力してのハッピーエンド。 |
18 | 雪に舞う女の絵草紙 | 尾中洋一 直居欽哉 |
太田昭和 | 牧浦地志 | 十朱幸代、浜田寅彦 松山照夫、佐々木孝丸 |
★★★★ | 薄命の女を演ずる十朱幸代が良い。父親が痴呆になっていた構成は現代的だ。ラストの終わり方も潔く好感が持てた。 |
19 | 見果てぬ夢の宝の山 | 中村努 | 斎藤武市 | 森田富士郎 | 森本レオ、大滝秀治 渡辺外久子、沼田曜一 |
★★★ | 埋蔵金探しの回。心中する前半がだれるが、紙の小判の伏線から後半の実際の埋蔵金探しまでコミカルに進んでいく。ラストがイマイチ。 |
20 | おれとあいつの忘れがたみ | 星川清司 | 工藤栄一 | 牧浦地志 | 小沢栄太郎、蟹江敬三 守田学哉、丘夏子 |
★★★ | 小沢栄太郎がゲスト。桃井かおりがキュートだ。夜の濡れた路面の、逆光カットが工藤栄一らしい。 |
21 | 妻恋い、母恋い風ひとつ | 尾中洋一 | 太田昭和 | 森田富士郎 | 藤村志保、清水紘治 中井啓輔、杉野公子 |
★★★ | 女郎に堕ちた武士の妻、藤村志保とその夫、清水紘治。お節介をする桃井を叱る勝新が良い。結局は自害する二人。ラストが視点がずれてしまい、イマイチなのが残念。 |
22 | 桃の節句に雪を見た | 田口耕三 | 黒田義之 | 牧浦地志 | 由美かおる、津川雅彦 大滝秀治、山村聡 |
★★★★ | パターン化されているお姫様脱走騒動の一幕。由美かおる、津川雅彦が適役で好演。大滝秀治も良い。 |
23 | 真っ赤に咲いた想い花 | 星川清司 | 勝新太郎 | 森田富士郎 | 范文雀、小俣真紀 石橋蓮司、富田浩太郎 |
★★★ | 勝新監督。范文雀に魅了された勝新が用心棒になる。ストーリーに説得力がなく、最後まで乗れずに終わった。石橋蓮司の最後もあっけない。 |
24 | 手玉にとられた鬼三匹 | 星川清司 | 安田公義 | 牧浦地志 | 加賀まりこ、和田幾子 玉川伊佐男、成瀬昌彦 |
★★★★ | 加賀まりこゲストの悪女もの。ちょっと話がわかりにくいが面白い。 |
25 | 桜吹雪江戸の夕映え | 尾中洋一 | 勝新太郎 | 渡辺貢 | 若山富三郎、野川由美子 大滝秀治、江見俊太郎 |
★★★★ | 勝新監督作。兄の若山富三郎が良い。野川由美子の影は薄いが、大滝秀治との三者の関係がすこぶる面白い。 |
26 | 無頼六道銭 | 直居欽哉 中村努 |
太田昭和 | 牧浦地志 | 岸田森、大滝秀治 多々良純、山村聡 |
★★★ | 最終回。それぞれのレギュラー出演者の物語がピリオドを打っていく。群像時代劇としてはなかなか楽しめた。 |
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