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勝新と雷蔵

優・勝新太郎と市川雷蔵についての個人的考察
同じ年に生まれ同じ作品でデビュー

19才の冬、京都の撮影所で勝新を生で見た
座頭市の扮装をして暖をとっていた
その姿は「孤高の市」だった・・・

勝新主演 TV版シリーズ

 ★ 駄作  途中でやめたくなる
 ★★  凡作  興味あれば
 ★★★  普通  それなりの出来
 ★★★★  佳作  かなり面白い
 ★★★★★  傑作  超オススメ

「拝啓 渥美清 様」
<俳優渥美清の映画に関しての個人的考察サイト>


 新・座頭市」Tシリーズ
TVシリーズ『新・座頭市』は、1976年10月4日から1977年4月25日までフジテレビ系列局で放送された
勝プロダクション製作のテレビ時代劇。全26話。放送時間は毎週木曜 20:00 - 20:55。

連続ドラマ「痛快!河内山宗俊」放送終了の半年後から同じ曜日の時間帯に放送された。

「痛快!河内山宗俊」終了から半年後に始まった、「座頭市」新シリーズ。

Amazon Prime/時代劇専門チャンネルNET

(ALL29エピソード)
\550/月
原作-子母沢寛/企画-久保寺生郎・角谷優/プロデューサー-西岡弘善・真田正典/音楽-村井邦彦
話数 放送日 サブタイトル 通算  脚本 監督 撮影 共演者  星取表  寸評
1 1976
10/4
情けの忘れ雛  27 東条正年
沖守彦
勝新太郎 森田富士郎 いしだあゆみ・藤岡重慶
江見俊太郎・上野山功一
★★★★ やはり勝新は座頭市がお似合いだ。自身の監督作で新シリーズ第一作目。幸薄いいしだあゆみに寄り添う市。大人の鑑賞に耐えうる佳作だ。
2 10/11 父恋い子守唄 28 佐藤繁子 太田昭和 渡辺貢 宇津宮雅代・辰巳柳太郎
岸田森・新田昌玄
★★★ 市の子連れネタ。辰巳柳太郎と宇津宮雅代は好演。そして岸田森が怪演。大笑いしてしまった。
3 10/18 瀬来の別れ花 29 下飯坂菊馬 井上昭 森田富士郎 十朱幸代・津川雅彦
江幡高志・石橋蓮司
★★★★ しっかりとした構成で見せる。十朱幸代、津川雅彦が好演。賭場のシーンも面白く、江幡高志も良い。
4 10/25 月の出の用心棒 30 池田一朗
岩本南
太田昭和 森田富士郎 石原裕次郎・吉沢京子
佐々木功・永井柳太郎
★★★★ 石原裕次郎が相変わらず良い。今回はラストに市との対決がある。頼まれた親分は死んでいるので敵対しなくても良いと思うのだが・・・。そこら辺が説明不足だが、吉沢京子も含めて役者で見せる回となっている。
5 11/1 牢破りいそぎ旅 31 中村努
岩本南
太田昭和 牧浦地志 織田あきら・田坂都
下元勉
★★★★ 話が非常にわかりやすくて無駄がない。織田あきらと田坂都の逢瀬が少し類型的だが、下元勉に仕込み杖を貰って、斬り込みに行く市の姿は単純にカッコいい。
6 11/8 師の影に泣いた 32 犬塚稔
岩本南
南野梅雄 森田富士郎 丹波哲郎・和崎俊哉
柴田美保子
★★★ 劇場版シリーズと同じネタの流用。市の師範との対決と、妹との夫婦の契り。仇討ちをサイコロで決めるのも同じネタがあった。長らく助監督をして来た南野梅雄の監督デビュー作。
7 11/15 わらべ唄が聞える 33 佐藤繁子 勝新太郎 渡辺貢 新藤恵美、殿山泰司
名和宏、佐山俊二
★★★★ 勝新監督作。面白い。パターンに頼らない構成。勝新は激しい波の海が好きなようだ。渡辺貢撮影の画面も良い。
8 11/22 雨の女郎花 34 猪又憲吾 森一生 渡辺貢 浅茅陽子、峰竜太
長谷川明男
★★★★ 脚本がしっかりしている。このシリーズの森一生初監督作。浅茅陽子が良い。雨の降り方が素晴らしい。
9 11/29 見えない涙に虹を見た 35 中村努 田中徳三 森田富士郎 伊丹十三、音無美紀子
原口剛、北村英三
★★★★ 新シリーズ初の田中徳三監督作。市の幼馴染の伊丹十三と音無美紀子との交流を描く。中村努の脚本がしっかりしている。もうほとんど市は、弱きを助け強きをくじく、聖人のような設定となっている。
10 12/6 娘が泣く木枯らし街道 36 新藤兼人 太田昭和 牧浦地志 今出川西紀、沢田雅美
織本順吉、川口敦子
★★★★★ 新藤兼人脚本の傑作。説明を省いた困窮する農民の哀れを乾いたタッチで描写する。女中を演ずる沢田雅美が良い。市も必要以上にベタついた感情がなく、ラストの冷たい別れも印象に残る。
11 12/13 風に別れた二つ道 37 東條正年 工藤栄一 渡辺貢 湯原昌幸、西村晃
宗方奈美
★★★★ 工藤栄一監督作。望遠レンズを多用した絵作りが良い。湯原昌幸がチンケなヤクザ役を好演。西村晃の渋い演技も素晴らしい。前シリーズより今回の方が、一作一作丁寧に作られている気がする。
12 12/20 金が身を食う地獄坂 38 佐藤繁子
八亀文平
田中徳三 森田富士郎 緒形拳、町田祥子
高木均、中井圭輔
★★★★★ 頭を丸刈りにした緒形拳が、検校への野望を持つ金貸しを力演。片目を閉じ常に上目つかいの表情は放送コードギリギリか。完全に勝新を食っている。ラストは当然市との対決があると期待したが、途中で殺されてしまう。勝新が主役を食われると危惧して脚本を変更したのかもしれない。大傑作一歩手前となってしまって残念だ。
13 12/27 母の涙に市が走った 39 柴英三郎 太田昭和 牧浦地志 北林谷栄、松平健
中条きよし、森川千恵子
★★★★   北林谷栄が良い。その息子の松平健。濡れ衣を着せられた中条きよしも好演。セリフを極力排したラストも素晴らしい。
14 1977
1/10
雪の別れ路 40 佐藤繁子
中村努
勝新太郎 森田富士郎 吉永小百合、林与一
田中明夫
★★★ 勝新監督作。吉永小百合がゲストで力が入っていたと思うが、役柄が吉永に合ってなくて感情移入できず、失敗作となった。女衒役の林与一は、以前も同じような役で出ていたので新鮮味はない。
15 1/17 仕込杖が怒りに燃えた 41 新藤兼人 勝新太郎 森田富士郎 真野響子、剣持伴紀
草薙幸二郎
★★★★ 二週続けての勝新監督作。今回は真野響子。かなり思い入れたっぷりに演出している。草薙幸二郎の親分も面白く、撮影も見事。だだ犯された真野が何故に傷を追って死んでしまうのか、不明瞭で疑問が残るラストだった。
16 1/24 駆込み道中ふたり旅 42 沖守彦
岩元南
黒田義之 牧浦地志 加賀まりこ、菅貫太郎
蟹江敬三、浜村純
★★★★ 足抜け女郎を助けるいつものパターン。顔傷を市から受けた親分、菅貫太郎が良い。ロングを効果的に使う牧浦地志のカメラも良い。
17 1/31 母子道に灯がともる 43 下飯坂菊馬
中村努
黒田義之 渡辺貢 中村玉緒、花沢徳衛
新井つねひろ、山本麟一
★★★ 中村玉緒と花沢徳衛は好演しているのだが、脚本の詰めが甘い。少年が刺す理由付けが弱いのと、助けに来る市の距離がおかしい。
18 2/7 酔いどれ川 44 岩元南 太田昭和 牧浦地志 野川由美子、村井国夫
平田昭彦、左右田一平
★★★ 始まりは面白いのだが途中から野川由美子と村井国夫の取ってつけたエピソードが加わって腰砕けとなる。牢屋内のシーンは笑えるのと、平田昭彦に悪役は似合わない。
19 2/14 越後から来た娘 45 久貴千賀子
下飯坂菊馬
黒田義之 森田富士郎 火野正平、ジュディ・オング
岸田森
★★★ 火野正平は相変わらずの役柄。ジュディ・オングは演技が一本調子。岸田森が良い。市の慈悲深さが少々鼻につく。
20 2/21 いのち駒 46 村尾昭 南野梅雄 牧浦地志 松原智恵子、内藤国雄
小松方正、石橋蓮司
★★★★ 将棋の勝負が中心の異色作。将棋のルールは知らないがかなり面白く見れた。相手役の内藤国雄が良い。ラストの居合抜き、悪人斬りが、見せ場ではあるのだが取って付けたよう。一打で終わっていたら傑作になったろう。
21 2/28 契り髪 47 中村努 勝新太郎 渡辺貢 由美かおる、峰岸徹
桑山正一
★★★★★ 勝新監督作。最初の海岸のシーン、染め屋のシーンと美術が良い仕事をしている。「契り髪」の着想も見事。由美かおるの感情表現が少し分かりづらいがシリーズでも傑作の一本。
22 3/7 浪人子守旅 48 東條正年 太田昭和 牧浦地志 財津一郎、江木俊夫
栗田ひろみ
★★★ 財津一郎を当てて書かれた脚本だろうが、映像的でなくテーマも婿養子という一般性が希薄のため面白くない。
23 3/14 幽霊が市を招いた 49 中村努 黒木和雄 渡辺貢 原田芳雄、江波杏子
信欣三
★★★ 黒木和雄監督の意欲作。ただ原田芳雄の死が現実味がないのでラストの市の怒りが伝わらない。江波杏子が中途半端。
24 3/21 大利根の春はゆく 50 新藤兼人 森一生 牧浦地志 夏八木勲、なべおさみ
丘みつ子
★★★★ 新藤兼人脚本、森一生監督の秀作。なべおさみと丘みつ子の夫婦と、夏八木勲と情婦の関係が対比して描かれ、見応えがある。ラストの斬り合いの編集も素晴らしい。
25 3/28 帰って来た渡世人 51 東條正年 南野梅雄 渡辺貢 中山仁、宮口精二
草野大悟、玉川伊佐男
★★★ 兄弟の確執がテーマだが中山仁の造形が今ひとつ。屋根裏の位置関係とか、ラストの市が斬るきっかけとか、設定の無理が目立つ。
26 4/4 鴉カァーとないて市が来た 52 星川清司
岩元南
太田昭和 藤井秀男 浜木綿子、若林豪
藤村有弘
★★★ 敵対する勢力を適当に喧嘩させて自滅させる、よくあるパターン。浜木綿子と若林豪の関係が今ひとつ。市もあっちへ行ったり、こっちへ行ったり単純明快でない。
27 4/11 旅人の詩 53 奥村利夫
中村努
勝新太郎 渡辺貢 若山富三郎、佐藤オリエ
石橋蓮司、天津敏
★★★★ 勝新監督作。脚本も兼ねている。兄の若山富三郎との息はバッチシ。説明を省いた構成も良い。ただラストが弱い。石橋蓮司は若山に斬らせて、印象に残る捨て台詞が欲しかったところ。
28 4/15 上州わらべ唄 54 東條正年 太田昭和  藤井秀男   高橋洋子、井上昭文
蟹江敬三
★★★   子供たちの集団に市が居座る理由が希薄。市に絡む子役が仕込み杖を盗む意味も不明瞭。監督が子供好きなのは分かった。
29 4/25  終わりなき旅路 55 新藤兼人
中村努
森一生 渡辺貢   竹脇無我、小池朝雄
藤岡琢也、遠藤太津朗
 ★★★★★  最終作にて傑作。大映京都スタッフの雨降らしのシーンが素晴らしい。仇討ちに執着する竹脇無我と、傍観者としての藤岡琢也と市の関係性。ラストまでテーマが通底する、巧みな新藤兼人の脚本。抑えた演出の森一生の手腕に拍手を送りたい。



<参考 Wikipedia>

 
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