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博徒一代 血祭り不動
大映/83分
1969年(昭44)2月22日公開<カラー・ワイド>
脚本 高田宏治 監督 安田公義
撮影 今井ひろし 音楽 鏑木創
出演-市川雷蔵・近衛十四郎・金内吉男・亀井光代・金田龍之介・石山健二郎・遠藤辰雄・伊達三郎
あらすじ(MovieWalker)
俳優・市川雷蔵の遺作。

当時人気を博していた東映の任侠路線を意識した作品。この映画の公開後5ヶ月後に雷蔵は死去するが、画面の雷蔵からは鬼気迫る表情が伺える。それが演技なのか、あるいは体調から来る痛みなのかは分からない。

時流に乗った作品ではあるが、「座頭市血煙街道」でも力演した近衛十四郎が、本作でも素晴らしい存在感を発揮、雷蔵最後の映画に鎮魂の輝きを送っているように見える。

伊達三郎を殺すのはやくざ者なら当たり前のことなはずだが、その家族に接して懺悔し、貸した金まで渡してやるのは、逆にヤクザの風上にも置けないのでは。非常識過ぎる。脚本・高田宏治の失策だろう。

甘いユルユルの構成、女優陣もパッとしないが、もし雷蔵の命が絶たれなかったなら、シリーズ化されてそれなりの人気を博したのではないだろうか。

撮影中は、体力の衰えが激しく、立ち回りの場面は吹き替えの役者が演じた。

雷蔵は当初「鶴田浩二の二番煎じをやらすんかい」と出演を渋ったが、プロデューサーの土田正義が「次はやりたい作品に出演させる」と説得し、出演が決まった経緯があった。
しかし、土田は後年に本人が乗り気でなかった作品が遺作になったことについて、後悔の念を述べている。

死から2年後の1971年(昭和46年)に大映は倒産したが、脚本家の星川清司は「雷蔵の死は、大映の倒産を象徴する出来事だった」と回顧している。

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同年齢で同じ作品でデビューした、雷蔵と勝新。

当初は雷蔵に勢いがあり主演作は次々とヒットして、溝口健二や市川崑などの巨匠作品にも出演。
勝新は劇場主から主演作は作るなと言われるほど辛酸をなめた。

中盤には勝新も「悪名」「座頭市」で開花、雷蔵と共に大映の二枚看板として、盆正月の封切り作品で華を飾った。

雷蔵も負けじと「忍びの者」「眠狂四郎」「陸軍中野学校」などのシリーズを連発。
しかし36歳という若さで雷蔵は病に倒れ、逝去した。さぞ悔しかった事だろう。

その後は古巣の大映倒産。
勝新は独立プロとして映画を製作、監督脚本にも進出していった。


波乱万丈の二人の人生。
カメラの前で演技し続けた二人の姿は、フィルムに永遠に刻み込まれている。



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